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7つのジオストーリー

ストーリー1 急峻な双峰と広い裾野を有する筑波山

晴れた日には東京からもよく見える筑波山は、「西の富士、東の筑波」として百名山の一つとして挙げられています。この関東平野の中の独立峰のように見える筑波山は、なぜこのように目立つ形になっているのでしょうか。筑波山で見られる巨石や奇岩を観察して、この魅力的な双峰がどのようにできたのか探ってみましょう。

ストーリー2 ダイナミックな大地の変動を語る筑波山塊と鶏足山塊

南側からは独立した山のように見える筑波山ですが、その北側は加波山などの筑波山塊の尾根が続き、その北側は鶏足山塊が続いています。火山もないのにこれらの山々はどうして存在しているのでしょうか。実は、これらの山々を形成している岩石は日本列島ができるかなり前のプレート運動によって形成されたものなのです。これらの痕跡をたどって、日本列島がどのようにしてできていったのかを探ってみましょう。

ストーリー3 古東京湾や古鬼怒川などが作り出した霞ヶ浦

霞ヶ浦(西浦)は琵琶湖に次いで日本で2番目に大きい湖です。この霞ヶ浦の周りは低地になっている部分と少し高台になっている部分があります。ここは過去の気候変動によって海になったり陸になったりが繰り返し起こったところです。また、かつての川の流れも今とは大きく違っていました。この過去の入り江や川の痕跡を探って、霞ヶ浦がどのように今の形になっていったのかを考えてみましょう。

ストーリー4 筑波山塊に残る氷期・間氷期の森林生態系

筑波山を登っていき標高が上がると植生が変わってき、山頂付近ではブナ林が見られます。筑波山周辺は、南方性の北限・北方性の南限となっている植物が多く生育しており、過去の気候変動で移り変わっていった植生の痕跡が残されています。

ストーリー5 蛇行河川と人々の暮らし

筑波山の西や南を流れるいくつもの川は、蛇行によって過去何度もその流路を変えてきました。このあたりでは、その川の蛇行に伴う土砂の運搬や堆積、浸食といった河川の作用による 様々な地形を観察することができます。この河川に氾濫による災害から人々はどのように対応してきたのか、その防災対策や工夫などから生れた風土・文化などを体感してみましょう。

ストーリー6信仰と文学を育んだ筑波山

筑波山は、古くから山岳信仰の対象や神仏習合の場として信仰の対象とされ、また常陸国風土記や万葉集などに謳われるほど文学・文化を育む場にもなっています。その景観や地形・地勢の魅力を探ってみましょう。

ストーリー7 石・土・水が育んだ筑波山地域の産業

筑波山地域では、日本の近代建築の礎となった稲田石や真壁石などの筑波山地域の花崗岩、笠間焼の土、酒・醤油などの水、周辺の里山や平野での果実、野菜、米などの農作物など、大地の恵みを生かした産業が栄えています。この大地の成り立ちと特徴を理解し、どのようにこの「ジオ」資源を生かした文化が育ってきたかを探ってみましょう。

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